テストで点をとるために
中学生も高校生も定期テストが終わり、夏休みに向けてひと段落しているところだと思います。
テスト結果を見てみると、全体的に点数が良かった生徒、実力を発揮できなくて点数が伸び悩んだ生徒、実力不足で点数が低かった生徒と色々とばらつきがあるのが現状です。
では、なぜ生徒によってばらつきがあるのかを比較、検討してみると2つの大きな原因があると思います。
1.「学習時間が基本的に足りていない」
2.「学習時間はとっていたけど、点数がとれていない」
の2つが主な原因だと私は考えています。
1.「学習時間が足りていない」場合には、やるべきことがはっきりしています。当然ですが、学習時間を確保することです!
テストの約2週間前から、毎日机に向かう時間を確保してください。家に様々な誘惑があって集中して勉強できないなら、塾で2~3時間必ず勉強する、でもいいです。とにかく、毎日学習をするという習慣を身に着けることが大事になります。
まずは、机に向かって集中することから始めましょう。
2.「学習時間はとっていたけど、点数がとれていない」場合にどうするか。これは私が今一番生徒に伝えたい改善内容です。
「テスト前日に6時間も理科を勉強したのに~、30点だった~」や「数学のプリント2周やったのに全然点数とれんかった~」など点数が取れなかった理由を聞くとこのような回答がよく返ってきます。
そこで、私は「どのように6時間勉強した」かや「どのようにプリントに取り組んだ」かを聞くようにしています。すると、ある共通点が分かりました。それは、点数を取るための勉強をしているのではなく、「書写」に時間を掛けていることでした。
点数が取れなかった生徒は、課題の提出に追われ、テスト課題のワークやプリントを答えを見ながら問題を解いていました。分からないところがあれば解法をみてどんどん解き進んでいくのが効率的です。ただ、ここでの問題は答えを「書写」しただけで、問題の解き方を完全には覚えてはいないところです。
たしかに学習時間を掛けているように見えますが、それは「書写」の時間であって、テストで点数を取る学習ではないのです。
点数が取れなかったと思う生徒は「書写」だけで学習できていると満足し、その後の反復が足りていないのです。点数を取るための勉強とは、分からないところがなくなるまで何回も反復することだと考えています。
塾では、この反復をなるべく時間をかけず、効率よく学習できるように指導しています。
今回のテストで思うように点数が取れなかった生徒は、自分の学習方法を見直し、次回のテストでは目標に届くように試行・改善して欲しいと思います。
学習時間を確保し、「書写」を卒業し、点数に結びつく学習を一緒に実践しましょう!!

